近年就活、転職において人気を博している ITベンチャー
上場のニュースや資金調達など華やかなイメージが多いかと思います。
とはいえ、ベンチャーと一口にいっても企業は星の数ほどあります。

本記事ではITベンチャー企業に就職、若しくは転職を考えている方に向けてキャリアの選択の礎となるような情報をお伝えしております。
ご参考になれば幸いです。

IT業界とは

IT業界とは「Information Technology」の略称であり直訳すると情報技術業界です。
今更説明するまでもないですが、コンピューターやネットワーク、通信などに関する分野を総称しています。
技術やサービスの進歩につれて、年々業態が複雑化しています。
その中で大きく分けると下記の4つの業態に分けられます。

インターネット業界・Web業界

インターネット業界・Web業界はHPやEC、広告などネットサービスを軸とした業界です。
インターネットを利用する上で扱う様々なサービスが本業界に属しています。

情報処理サービス業界

情報処理サービス業界は別称Sier(エスアイヤー)とも呼ばれています。
企業が抱えている経営課題や業務課題に対してハードウェアやソフトウェアなどを活用してコンサルティングを手掛ける業界です。

ソフトウェア業界

ソフトウェアは大きく分けるとシステムを管理するOSと特定の作業を実行するソフトウェアが存在します。
ソフトウェアは我々の生活を便利にするためのアプリケーションやシステムを指し、身近な例ではLINEやExcelなどが挙げられます。

ハードウェア業界

ハードウェアは簡単にいうと、手に触れることが出来るIT製品です。
身近な例では、パソコン本体や周辺機器などを指します。
近年は家電やゲーム機器にITを活用しているためこうした製品もハードウェアと言います。

▼IT業界の職種について知りたい方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。

【IT業界の職種】未経験のキャリアパス

ベンチャー企業とは

ベンチャー企業という言葉に定義はありません。
そのため、求人情報には有象無象の「ベンチャー」と名の付く求人が存在しています。
大手も老舗も、中小企業も何かにつけて「ベンチャー」という打ちだしを行い、求職者の注目を集めて採用をしていこうという魂胆があるためです。
本記事ではベンチャー企業を下記の2点に該当する企業に限定してご紹介します。

  • 新しい価値・事業・サービスを創造している企業
  • 成長性が高い企業

その上でフェーズごとに細分化できますので簡単に各フェーズごとのベンチャー企業の特徴について解説していきます。

スタートアップベンチャー企業

スタートアップベンチャー企業は名の通り0から新しく事業を創り出し立ち上げていくフェーズの企業を指します。
事業の仕組みは完成しておらず、マネタイズも安定していない状態です。
そのため即戦力として活躍できる人材が必要とされています。

ミドルベンチャー企業

ミドルステージのベンチャー企業は事業基盤が安定して継続的な収益が確立し、これから更に拡大していくフェーズの企業を指します。
事業が軌道に乗ったことにより倒産や経営方針の変更など予期せぬ自体は少なく、会社の成長を実感できるフェーズとなります。
そのためマネジメント能力がある人材が求められる傾向があります。

メガベンチャー企業

メガベンチャー企業は上場企業若しくは上場を見据えているフェーズの企業を指します。
また、上場を見据えていない場合でも管理部門の強化や事業の多角化を図っているベンチャー企業も該当します。
既存の事業が安定し成長したことで、守りを固めて会社としての基盤を確固たるものとする、若しくはしている企業です。

ITベンチャー 働くメリット/デメリット

近年の就職/転職市場ではベンチャー企業への就職が人気を集めています。
とはいえ、まだ大手企業の人気があり多くの方は大手企業を狙っているのが実情です。
そんな中で、果たして大手ではなくベンチャーに入社するメリットはあるのかという点についてご説明いたします。
どんな物事にもメリットがあればデメリットも存在しているのでメリットと併せてデメリットもご紹介します。

ITベンチャー 働くメリット

Tベンチャー企業で働く上でのメリットは大きく分けて3点あると思います。
捉え方次第という前提が御座いますのでご留意ください。

市場・企業の成長を体感することが出来る

ITベンチャー企業は市場的には最も成長速度が早いです。
常に新しい技術やサービスが世界中で生まれているのがIT業界であり、その業界で新たな事業を創っているのがITベンチャー企業です。
そのため、ITベンチャー企業で働くことで日々業界内での新しい技術やサービスに触れることが出来るだけでなく市場の成長と併せて自社の成長も実感することが出来ると思います。

市場価値を高めることが出来る

ITベンチャー企業は成長性が高いという前提に基づくと、ITベンチャー企業に入社することで若くしてマネジメント経験に携わることが出来得ます。
そのため、市場価値として評価されるマネジメントを会得することが出来るだけでなく、専門的な知見も身に着けることが出来るため専門性という点も市場価値は高くなります。

仕事が面白い

ITベンチャー企業は若いうちから裁量を持って働くことが出来ます。(理由は上述の通り)
人が楽しく働けていると感じる最たる要因は自分にしか出来ない仕事をしている時というデータがあります。
ITベンチャー企業では裁量を持って働くことが出来るため、自分から手を挙げて自分にしか出来ない仕事を生み出すことも出来ます。
自分が責任を持ってサービスを届けることが何よりも楽しいはずです。

ITベンチャー 働くデメリット

ITベンチャーで働くデメリットは下記の3点が挙げられます。

日々新しい情報をインプットしなければならない

成長を実感できるというメリットの対比になります。
業界の成長速度が速いため、日々最新のトレンドをキャッチアップしなければなりません。
加えて、職種によってはプログラミング言語も習得してからまた1から新しく学ぶことも往々にしてあります。
そのため社歴を積んでも日々勉強が必要と言えるでしょう。

仕事量が多い

ITベンチャーに限らない話ですがベンチャー企業の大半は業務過多に陥りがちです。
企業の抱えている人員はその時点での業務量に見合った人員が存在しています。
しかし、日に日に成長をしているベンチャー企業では事業の成長につれて、既存の人員では賄いきれない程の仕事が生じることがあるため仕事量が多くなりがちです。
近年は働き方改革もあるためブラック企業は少なくなりましたが、自主的に終わらない仕事をプライベートでも気概を持って取り組む覚悟は大切になります。

経営が不安定

倒産のリスクはある場合においては経営が不安定なリスクがあります。
一方、経営が順調な場合でもM&Aや事業売却、上場など企業の経営形態が変化することが多いです。
そうした場合においては雇用制度や福利厚生、勤務時間なども大きく変わることが多いです。

ITベンチャー 就職/転職するのに向いている人/向いていない人

ITベンチャー企業では良くも悪くも働き方が特徴的です。
そのため、全ての人にとっておすすめとは言い切れません。
続いては、ITベンチャー企業で働く上での適性について解説していきます。

ITベンチャー 就職/転職するのに向いている人

ITベンチャー企業に就職/転職するのに向いている人は一言でいうと、上昇志向の強い論理的な人です。
ベンチャー企業全てに当てはまりますが、ベンチャーに向いている人は圧倒的な成長意欲(上昇志向)がある人になります。
働く環境は常に自分にないものを自分から吸収し、アウトプットし続ける必要があるため、受動的な姿勢では活躍できません。
自分から主体的に仕事を進めていく必要があるため、上昇志向の強い方が向いています。
また、論理的な要素が必要とされる理由としてはIT業界の特性からです。
ITというサービス自体が情報技術を活用したサービスであるため、構造的に物事を捉えサービスを開発していきます。
そのため感情的な要素はあまり必要がなく、ロジックが必要とされるため論理的な要素が大切になります。

ITベンチャー 就職/転職するのに向いていない人

一方、ITベンチャー企業で働く上で向いていない人は一言でいうと、変化に弱い人です。
ベンチャー企業もIT業界も変化がつきものです。
会社の立地という物理的な観点含め、給与や役職、職種、会社(グループ会社)などリアルに働く環境が目まぐるしく変化し続けます。
1年ごとに職種が変わることも往々にしてあります。
こうした環境を前向きに捉えることが出来ない人はITベンチャー企業への入社は向いていません。

ITベンチャー 企業 年収

就職でも転職でも入社する上で大切な要素の年収について。
年収については上場している企業に関しては有価証券報告書をみると調べることが出来ますので上場しているITベンチャー企業から下記の5社をピックアップして年収をご紹介します。

ITベンチャー 纏め

ITベンチャー企業の就職/転職に関する情報は以上となります。

本記事を通じて皆さんのキャリアの選択が良い方向に進んでいけば何よりです。

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