コロナをきっかけに急速に進んだ企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)
その一環として採用活動もオンライン採用( YouTube採用活動 )が主流となりつつあります。
オンライン採用において最も大切な点が自社のPRです。
最適なPRを行う施策として近年多くの企業の導入が進んでいるのがYouTubeを活用した採用活動です。

本記事ではこれからYouTubeを活用した採用活動を行う人事の方に向けて、市場の動向や他社の成功事例、発注相場などYouTube採用の導入に必要な情報を全てご紹介します。
是非ご参考にしてみて下さい。

これからの時代に必要な採用戦略と施策

早期化やオンライン採用、売り手市場など採用市場は流動性が高く時期によって適切な戦略が例年変わってきます。
2024年以降の採用活動においても今まで通りの採用活動では立ち行かなくなる点もあると思います。

今後の採用活動において大切な点は「効率的な母集団形成」「ブランディング」の2点が上げられます。
そのうえで、自社のブランディングをしていく上で最も有効的な施策がYouTubeです。
下記にて理由をご紹介します。

データから見るYouTube採用活動の意義

YouTubeを活用した採用活動の導入は近年増え続けており、今後の更に多くの企業の導入が進んでいくと思います。その理由をデータから分析していきます

YouTub採用活動 需要の高まり

株式会社ビズリーチが2020年4月に企業から調査したデータによると約7割の企業が「採用活動のオンライン化」に対応若しくは検討を進めています。
そして実際にオンライン採用を導入した企業の約7割が「メリットがある」と感じています。
オンライン採用の導入プロセスとしては、「説明会」「一部の面談/面接」への導入が多く、説明会時にYouTubeを活用した動画説明会等を行う事例があります。

参考(https://www.bizreach.co.jp/pressroom/pressrelease/2020/0417.html

就活生のYouTube利用率

レバレジーズ株式会社が2020年7月に就活生向けに行った調査によると約5割の学生が「You tube」で採用動画を視聴、就活時の採用動画視聴で7割が志望度アップしたというデータがあります。

そもそも「Z世代」と呼ばれる現在の10代~20代のSNS利用率はほぼ100%となっており1日のうち2時間~5時間スマートフォンを利用しているというデータがあります。
そして就職活動においても約3割程度の学生はTwitterやInstagram、YouTubeなどのSNSを通じて企業検索を行って就職活動を進めています。


SNS採用に関する詳細はこちら

こうした中で約5割の学生はYouTubeで採用動画を視聴したことがあり、約8割の学生は動画を見たことにより志望度が上がっています。
こうしたデータからYouTubeを活用した採用活動をするべきではないでしょうか。

新卒採用のSNS運用方法と事例はこちら

参考:https://leverages.jp/news/2020/0727/2008/

Nu Realizeでは採用戦略設計から今回ご紹介したYouTube採用支援など採用活動に関するご支援を幅広く行っております。
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YouTube採用活動 メリット

大前提としてYouTubeと従来のメインの採用施策である「大手ナビサイト」は大きく異なります。

何故ならYouTubeは全世界のユーザーが利用しており、就活サイトはその年の就活生50万人程度が利用しているためです。
1点づつご紹介していきます。

YouTube採用活動 メリット1|母集団形成と認知拡大

上述の通り、YouTubeのユーザーは国内だけでも6500万人以上存在します。
一方、ナビサイトのユーザーは1万~50万人程度ですので、YouTubeでリーチできるターゲットはナビサイトに比べて、約130倍~6500倍となり圧倒的に多くのターゲットに対して認知形成を行うことが出来ます。
併せて、全国のユーザーが利用しているため地方の就活生からのエントリーも獲得することが可能となります。

YouTube採用活動 メリット2|ブランディング

ナビサイトなどのテキスト主体と比べてYouTubeは動画がメインです。
そのためナビサイト以上に自社が伝えたい内容を直感的に伝えることが出来るだけでなく、求職者も映像で情報を得ることによって印象に残りやすくなります。
ナビサイトでは伝わりづらい自社の訴求点を動画で伝えることにより自社のブランディング力向上に繋がります

YouTube採用活動 メリット3|記憶の定着

有名な研究結果ですが「ラーニングピラミッド」によると人間の記憶の定着には手法によって定着率が大きく異なってきます。

最も定着率が低い手法が「講座」であり学習定着率は5%です。
続いてが「テキスト(読書)」で学習定着率は10%です。
「動画(視聴覚)」による学習定着率は20%となり。テキストの約2倍記憶に残るというデータがあります。

こうしたデータからも動画での広報が最も有効といえるでしょう。

YouTube採用活動 デメリット

メリットについてご紹介しましたが、勿論、YouTubeを活用した採用活動のデメリットも大きく3点あります。
1点づつご紹介していきます。

YouTube採用活動 デメリット1|工数

YouTubeを活用した採用活動の最も大きなデメリットが工数です。
具体的にどういったプロセスが生じ、どの程度の時間がかかるかについて解説していきます。
※10分の動画撮影を想定

上記はあくまで目安の時間となりますが0から始める場合は約11時間30分となります。
一度YouTubeの戦略が固まれば2回目以降は5時間~6時間程度の時間がかかります。

YouTube採用活動 デメリット2|リードタイム

近年は「YouTuber」といわれるタレントも増えておりYouTubeを本業として生業としている方も多くいます。
そうした方は週に3本~4本程度動画をUPし続けておりますが1,000人のチャンネル登録に達するまで約1年間かかるといわれています。
ナビサイトとは異なり半永久的にプロモーション出来る施策ですが多くのユーザーの目に届けるためには1年以上の長期的な視点を持って取り組むことが大切です。

YouTube採用活動 デメリット3|費用対効果

YouTubeは「認知形成」若しくは「ブランディング」に繋がります。
しかし、YouTubeを視聴してエントリーをしようと思っても採用HPやナビサイトでエントリーをする必要があります。
そのため正しく、YouTube経由でのエントリー者数を算出することが出来ないため理論的に費用対効果を算出することが難しい実情があります。

YouTubeを活用した採用活動の成功事例3選

YouTube採用事例1|三朋企業株式会社

建設業界の企業であるが故に多大な実績があるにも関わらず学生の認知度が課題とのことでした。
そこで話題性と建設業に対するハードで危険というイメージの払拭を目的として、映画のようなインパクトのある動画を作成されました。
結果としては女子学生からの応募が増え、採用HPの閲覧者は約5倍に増えたという結果を得られたとのことです。

YouTube採用事例2|コネクシオ株式会社

携帯電話の卸売、販売を手掛ける同社の仕事内容を紹介した動画です。
動画の目的は会社説明会・内定者教育・入社後研修での使用となっており各工程が本動画を使用されているとのことです。
実際に働くイメージが湧くだけでなく仕事のやり甲斐も感じるようなコンセプトの動画ですので、この動画を見て入社を決めた学生もいるようです。

YouTube採用事例3|水上印刷株式会社

https://www.youtube.com/watch?v=nfcnNJpqbQA&t=63s

印刷事業を主軸としつつアウトソーシング事業やシステム開発事業なども手掛ける同社の会社説明動画です。
採用ツールとしてだけでなく、取引先に対するプロモーションの目的もありコンパクトに同社を知ることが出来る動画となっています。

YouTube採用を成功するための抑えるべきポイント

YouTubeを活用した採用活動をしていくにあたり必ず押さえていただきたいポイントを3点ご紹介します。
内製化で行う場合でも動画撮影のプロに依頼をする場合でも必ず人事担当者様は把握するべき3点になりますので必ずご一読下さい。

YouTube採用を成功するための抑えるべきポイント1|採用動画の目的を明確にする

YouTubeを活用した採用活動を進める上で最も大切な点が目的の明確化です。

上記の様に目的が多々あるかと思います。
自社の採用課題に応じた目的を設計して、その目的を達成するための動画作成を進めることが大切になります。

YouTube採用を成功するための抑えるべきポイント2|動画をアップデートし続ける

YouTubeのアルゴリズム上、定期的に新しい動画をアップし続けることが理想です。
そのため工数や予算がある場合は月に1回程度動画をアップし続けることにチャレンジしてみましょう。
工数的に動画をアップし続けることが難しい場合は、最低限一度アップした動画を1年に1回程度更新することが大切です。

YouTube採用を成功するための抑えるべきポイント3|担当者を固定化する

動画撮影や編集、サムネイルの作成などはクリエイティブです。
そのため、作成者によって出来上がるレベルや雰囲気は異なります。
内製化をする場合もプロに発注する場合も担当者を固定化することが大切です。
プロに発注する場合は信頼することが出来、永く付き合い続けることが出来る会社であるかを見極めましょう。

YouTube採用活動のプロへの発注相場

最後にYouTubeをプロへ発注する際の相場をご紹介します。

視聴回数やチャンネル登録者数によって費用が発生するプランやスタンダードプラン、オプションプランなど業者によってプランが多々あります。
今回は様々なプランの平均料金体系をご紹介します。

動画の種類動画制作の相場目安平均的な相場
会社紹介動画30〜200万円100万円
採用動画50〜200万円100万円
ブランディング動画100〜300万円200万円
商品・サービス紹介動画30〜100万円50万円
展示会動画50〜200万円100万円
マニュアル動画30〜80万円50万円
セミナー動画20〜50万円30万円
イベント動画30〜80万円50万円
CM動画50〜300万円100万円

YouTube採用活動 纏め

時代の変化に伴い、今後はオンライン採用などフレキシブルな採用活動が求められます。
今回ご紹介したYouTube採用活動はあくまで一事例であり、他にも時代に沿った最適な採用戦略を設計し続けることが大切です。
本記事が今後のYouTube採用活動に役立つことが出来れば幸いです。

Nu Realizeでは採用戦略設計から今回ご紹介したYouTube採用支援など採用活動に関するご支援を幅広く行っております。
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