2024年以降の採用活動においてSNSの利用は必須といえるようになってきました。
SNSを利用していない日本人はほとんどおらず、就活や転職でもSNSを利用する候補者が増え続けており、約2人に1人はSNSを利用して就活/転職活動をしていると言われています。
こうした中で、最近トレンドになっている「TikTok」も採用活動に取り入れる企業は増えてきています。
そして、「TikTok」を利用して就活/転職を行うユーザーはとても多く、Z世代の就活生の約8割が、「TikTok」がきっかけで企業に興味を持った経験あり、そのうち6約6割のユーザーは、実際にエントリーもしているというデータも出ています。
本記事では、そんな「TikTok」を活用した採用活動を検討している人事の方へ、今後の採用活動の参考になる情報をお届けしていきます。
参考:Z世代の就活生の80.2%が、「TikTok」がきっかけで企業に興味を持った経験あり そのうち66.2%は、実際にエントリーも
TikTokを活用した採用活動の必要性/注目されている理由
SNSを活用した採用活動を検討する上で、2024年度に最も注目されているのはおそらく「TikTok」だと思います。
何故なら、TikTokのユーザーの伸び率は非常に高く利用時間もZ世代の中では最も高い傾向があります。アルゴリズムに応じてユーザーの興味・関心があるショート動画を提供し続ける特性上、見続けることが出来て、多くのユーザーが虜になっています。
(本記事の筆者も寝る前にTikTokを開くと2時間ほど見続けてしまい、寝ることが出来ないことなども・・・)
動画コンテンツのは増加傾向_TikTok 採用
技術進歩に伴い動画の閲覧数はあらゆるメディアで増加傾向にあります。
総務省が発表しているデータによると動画コンテンツの利用時間は年々増加傾向にあり、特に10代・20代においては2時間近く見続けられています。右肩上がりのデータを見ると、今後も動画コンテンツの利用は伸び続ける事が予想されています。
参照:総務省
TikTokは採用活動へのエンゲージメント率が高い_TikTok 採用
Tik Tokは他のSNSと比べてエンゲージメントが高いというデータがあります。
エンゲージメントとはユーザーがコンテンツに反応していることを指し、採用活動においては「採用サイトへのクリック」などが挙げられます。
他SNSと比べて、約5倍程度の反応の差がデータとして分析されていますので、Tik Tokを通した採用活動への反応は期待できます。
参照:readewrite
TikTokは採用活動に影響力がある_TikTok 採用
Z世代のTikTok活用実態における調査によると、学生の81%が「企業の動画」を見た経験があり、そのうちの80.2%が、企業のTikTokがきっかけで「企業に興味を持ったことがある」と回答しました。
そして、企業のTikTokを見た学生の66.2%が実際に企業にエントリーしているといったデータもあります。
その理由としては、「企業のイメージが持てた」といった回答が大半を占めており、媒体では伝わりづらい自社の魅力を伝えていくことが大切だという事が読み取れます。
参照:株式会社Suneight
TikTokについて
ユーザー数_急上昇SNS!?
| 国内ユーザー数 | ユーザー層 | ユーザーの動向 |
Instagram | 4,800万 | 10代と20代の約7割が利用 | 国内ユーザーはまだまだ増加傾向 |
Twitter | 5,550万 | 20代での普及率が高い | 10代~40代まで幅広い層で普及 |
Facebook | 4,909万 | 30代の利用者が多い | 若年層では登録者数が減少傾向 |
TikTok | 950万 | ユーザーの50%が10代・20代 | 10代で登録者数が急上昇 |
TikTokのユーザー数は、日本では950万人(2019年)となっています。
他SNSと比べると数自体は多くはないですが、アプリダウンロード数は2019年からほぼ毎月1位となっているため、今後も更にユーザー数は多くなっていると予想できます。
世代別利用率_若者特化型SNS!?
TikTokの世代別利用率は10代が57%、20代が28%といったデータがあり、10代と20代合わせると、92.6%のユーザーとなります。
他SNSでは30代以降の利用率もおおよそ50%に近いため、若者に特化したSNSといえるでしょう。
参照:総務省
TikTok採用活動のメリットとデメリット
ここまで読んでいただくとTikTokを活用した採用活動の必要性について感じていただけたと思います。
しかし、勿論メリットもあればでデメリットもありますので簡単にご紹介させていただきます。
TikTok採用活動のメリット
採用単価
自社で行う場合は費用は一切発生しないため、採用単価0円で採用を行うことができます。
動画撮影や編集の工程は発生しますが、一般的な運用であれば機材は必要なく、お手持ちのiPhoneで充分なクオリティの動画を制作し、費用をかけずに運用を行うことが出来ます。
自社で内製化をして採用が出来た場合には採用単価0円で採用が出来る為、何よりも大きなメリットでしょう。
認知度
TikTokは他SNSと比べてバズる可能性が非常に高いです。
独自のアルゴリズムによって、高評価と認識された動画は一気に拡散し、数十万から数百万回再生されることもあり得ます。
潜在層の採用
TikTokでは媒体では伝わらない魅力を伝えることで、媒体ではリーチできない層へ情報を届けることが出来ます。
中々媒体では採用活動が上手くいかないご担当者様はもちろん、既存の媒体では集まらない違う層にリーチしていく上での導入も大きなメリットになるといえます。
TikTok採用活動のデメリット
炎上リスクとディスブランディング
TikTokに限らず全てのSNSの導入で最も気をつけなければならないことが炎上対策です。
ユーザーに対して少しでもネガティブに捉えられる投稿や発信を行ってしまうと一気に拡散されてしまい、デジタルタトューとしてネットに悪評版が残ってしまいます。
工数
成果を出すためには莫大な労力と時間がかかります。
全てのSNSにおいて共有していますが、SNSは正解がないので、何をすれば正しい・間違っているといった答えがありません。
そのため、どれだけ努力をしても成果が出ない可能性も充分にあります。
しかし、成果を出すためにはトレンドをキャッチアップしたり、企画を考えたり、動画を撮影したり、編集したりと莫大な工数が発生してしまいます。
TikTokを活用した会社の採用成功事例
三和交通株式会社
神奈川県を中心に地域密着型のタクシー・配送を行っている企業です。
「世界一のおじさんダンサー」をコンセプトに、部長や課長などが動画に出演しダンスをするなど奇をてらった動画が人気のアカウントです。
全日本空輸株式会社(ANA)
ANAは皆さんご存じの通り航空会社です。
設計士さんや整備士さんなど様々な社員の方が出演して、業務紹介や職場紹介、時には社員さんの夢の紹介など、1人1人の社員さんを身近に感じることが出来るコンテンツとなっています。
ロート製薬株式会社
ロート製薬のアカウントは採用に特化していませんが、SNSの運用を行う上で非常に大切なポイントを実践されているためご紹介させていただきます。
それは、「ユーザーとのコミュニケーション」です。
全てのSNSにおいて共通ですが、コメントに対する返信やイイねなどはファンを作る上でも、アカウントを伸ばす上でも、アルゴリズムの観点からも非常に大切です。
その他事例
下記にて他の事例や他SNSを使った採用活動の事例も纏めていますのでチェックしてみてください。
SNSを活用した採用活動事例20社とその特徴について解説
TikTok採用を導入すべき企業と導入しない方が良い企業
こんな企業は導入すべき
下記のうち、何か一つでも当てはまる場合は導入を検討いただくことをおすすめします。
- 既存の媒体では候補者が集まらない
- ブランディングを強化していきたい
- 採用単価を減らしていきたい
- 自社の魅力をもっと伝えたい
こんな企業は導入するべきではない
下記のうち、何か一つでも当てはまる場合は導入を控えることをおすすめします。
- 採用ターゲットが30代以降がメインである
- 発信できる自社の魅力がない
- SNSを楽しむことが出来ない
TikTokを活用した採用を成功させるポイント
継続をする
最も大切な点は楽しみながら、長く継続をすることです。
動画が主となるため、コンテンツ制作には人事担当者だけでなく、現場の皆様の協力も必要になると思います。
楽しみながら運用することで、現場の協力を得られやすく、継続していくことが出来ると思います。
直ぐに答えが出ないため、地道にコツコツ継続していくことが大切です。
PDCAを回し続ける
感性だけで成果が出ないのがSNSです。
競合リサーチや市場分析、自社の投稿のインサイトの分析など様々な観点から、定量的にデータを分析して戦略を策定し続ける必要があります。
マーケティングの概念と同じような思考で、TikTok運用を行っていくことが大切です。
まとめ
TikTokを活用した採用活動についての解説は以上となります。
当社ではTikTokはもちろん、全てのSNSに対応した採用特化型SNS運用代行サービスを業界最安値で提供しております。
自社で運用を行うといった場合は完全無料でアドバイスやコンサルティングなども行っておりますので、採用を目的としたSNSの導入を検討している場合はお気軽にご相談下さい。