今回は新卒採用を行なっている人事向けに、「高学歴層の学生を採用するために抑えおくべきポイント」についてお伝えいたします。

筆者である私は、現在スタートアップから上場企業、外資企業などの新卒採用の支援をしております。また、前職では、東大・早稲田・慶応の3人に1人が利用する就活支援サイトで、年間約8万人の就活生が登録している「unistyle」のセールスに従事しておりましたので、経験とデータを踏まえてお伝え致します。

高学歴層の学生 就活事情

高学歴層の学生を採用するうえで最も大切なことは、高学歴層の学生の志向性を把握することです。
高学歴層の学生はどういう考え方を大切にしているのか・どのような業界、職種を志望しているのか・キャリア設計をどのように考えているのか、といったことを知った上で、適切な採用戦略をとっていくことが大切です。
今回は高学歴層の志向性について纏めておりますのでまずは下記をご参考ください。

参考資料:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000008701.html

高学歴層の学生 企業を選択する際に重視する項目

企業を選択する際に重視する項目

リーディングマーク社の調査によると、2011年本調査後初めて「将来的な高所得の見通し(報酬と昇進の機会)」が1位にランクインしたと公表されております。
1社に長く勤めるという考え方が変ってきているため、今までは「企業の評判」や「企業の将来性」などが重視されていましたが、最近の高学歴層は転職を前提としているため「自分がどれだけ成長・好待遇を獲得できるか」といった点が重視されつつあります。

高学歴層の学生 キャリアゴール

キャリアゴール

高学歴層の学生のキャリアゴールは、「スペシャリスト」が1位にランクインしたとのこと。
従来はリーダー・マネージャーなどの管理職がトップ1位を占めておりましたが、企業に貢献していきたいという志向がなくなりつつあるのかと思われます。

高学歴層の学生 志望業界

志望業界

過去長年、総合商社は不動の1位が続いていますが、2位に関しては23卒以降大きな変化が生じています。
22卒以前は食品業界・運輸業界が2位を博しておりましたが、23卒と24卒では「コンサルティング業界」が2位となっています。
要因は前述の記載の通り、「個」としてのスキルアップを志望する学生が増えていることが考えられます。
また、時代の流れもあり、IT業界は20卒では9位でしたが、23卒以降は3位の人気となっています。

高学歴層の学生 志望企業

志望企業

高学歴層全体のデータとしては、五大商社がトップ5位を占めており、準じて、野村総合研究所/6位(コンサル)・三井住友銀行/7位(金融)・三菱UFJ銀行/8位(金融)・サントリーホールディングス/9位(金融)・アクセンチュア/10位(コンサル)といった順になっております。
しかしながら、学歴ごとにみてみると、より高学歴な大学ではコンサルの人気が高く、東京大学では、5位がボストンコンサルティンググループ・7位が野村総合研究所・8位がマッキンゼー・アンド・カンパニーとコンサルが上位を占めている点が特徴です。

高学歴層の学生を採用するための施策

インターンシップ

インターンシップ

大半の企業は上記のような大手企業・有名企業ではないと思います。
そうした企業では、自社の知名度に左右されづらい集客施策を企画する必要がありますが、最も有効的な施策がインターンシップです。
新卒採用を2,3年経験されている人事であればご存じな方が多いと思いますが、近年はインターンシップ経由の採用が主流となりつつあります。
2025卒の学生の8割はインターンシップに参加しており、インターンシップ経由で就職先を決める学生が2割を超えています。
また、学生がインターンシップを選ぶ基準は「プログラム内容が面白そう」「業界研究・仕事研究」という点が上位にくるため、インターンシップの企画次第では、無名企業でも充分に高学歴層の学生を集めることが出来ます。

早期からの採用活動

採用卒業年度の2年前の春~夏から採用活動を開始

経団連のルールが廃止されたこともあり(実質ルールは形骸化されていましたが)、大手企業も採用活動の早期化が激化してきております。
25卒の主流は2023年度の夏に開催されたサマーインターンシップがメインとなりました。
しかし、外資系企業の多くは春から採用活動を始めております。(25卒に関しては2023年の春)
外資系企業を志望する学生を採用したいと考えるスタートアップやベンチャー企業などは、外資に追いつこうと、スプリングインターンシップなどの開催も増えてきています。
26卒以降の採用活動においても、出遅れないことは非常に大切なので、遅くとも秋には採用活動を始めるべきです。

高学歴層の学生を採用するためのサービス

上記の施策を実施したとしても、学生を集客するためのサービスを利用していなければ企画倒れになってしまいます。
そこで下記にて、高学歴層に特化した新卒採用サービスをご紹介します。
予算や自社の特性に応じて適切なサービスを選定されることをおすすめします。

なお当社では、高学歴層に特化した採用代行・採用コンサルティングサービスを提供しておりますのでお気軽にご相談ください。
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高学歴層人材紹介

新卒紹介

・Good find(スローガン株式会社)
ベンチャー・スタートアップを中心とした新産業領域の企業の新卒採用と挑戦意欲・成長志向の高い学生の就職活動を支援するサービスを提供

・株式会社ウィビッド
ベンチャーマインドの強いクライアント様を中心に、数多くの採用実績や、インターンを含む採用イベント設計などの実績があり、コンサルティング・新卒紹介サービスなどを提供

高学歴層特化型求人媒体

求人媒体

・ONE CAREER(ワンキャリア)
29万人の学生が利用が利用しており、マイナビ・リクナビに近しいユーザー数を誇るメディア。登録数は非常に多いが後発メディアであり、外資日系大手からベンチャーまで幅広く活用しており高学歴層のアクティブユーザーも多い点が特徴

・外資就活ドットコム
外資系・日系超一流企業を目指す学生のための就職活動サイト

・unistyle
MARCH以上の学生の利用者が多く、総合商社・外資系コンサルティングファームなど有名企業の内定者・選考通過者のESや選考体験記が掲載されている就職活動サイト

合同説明会/スカウトサービス

新卒向けのスカウトサービスにおいては、高学歴層に特化したサービスは未だメジャーなものはないため、登録数が多いサービスの利用がおすすめ。
合同説明会については、高学歴層特化型イベントも多く開催されておりますが、時期によって内容が異なるため今回は紹介を割愛します。
個別に無料でおすすめの合同説明会やその他高学歴層特化型サービスのご紹介なども行っておりますのでお気軽にご相談ください。

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まとめ

高学歴層を採用するうえでは、「高学歴層の学生を知ること」「適切な採用企画を設計すること」「企画を成功させるための適切なサービスを導入すること」の3点が非常に大切になります。

また、時期によって学生の志向はどんどん変わっていくため、人事担当者は常に最新の情報をキャッチアップし続けることが大切です。

当社では毎月人事向けの記事を発信しておりますので是非ご参考ください。