新卒採用スケジュール について。
早期化が年々激化する新卒採用活動。
過去5年間のデータをみると、5年前と今とでは大きく採用スケジュールが異なっています。
優秀な人材を獲得するためには適切なスケジュールを策定し採用活動を実施していくことが何より重要です。
本記事では採用担当者様に向けて、新卒採用スケジュールの最新データをお纏めしています。
今後の採用策定にご活用下さい。
歴史からみる 新卒採用スケジュール 変遷
~2012卒
広報活動:大学3年生の6月~3末
選考活動:大学4年生のの4月~
2013卒~2015卒
広報活動:大学3年生の11月~3末
選考活動:大学4年生のの4月~
2016卒
広報活動:大学3年生の3月~7月末
選考活動:大学4年生のの8月~
2017卒~現在迄
広報活動:大学3年生の3月~5月末
選考活動:大学4年生のの6月~
経団連・政府が策定している採用スケジュール
広報解禁:大学3年次の3月
選考解禁:大学4年次の6月
内定解禁:大学4年次の10月
制約はなく「推奨」なため踏襲されていない実情
歴史から読み解く 新卒採用スケジュール
1873年(明治6年)~1952年
財閥系企業による“新卒一括採用”の始まり
当時は旧帝大と呼ばれる国公立大学の学生の採用が行われておりました。
1952年~1996年
高度経済成長により市場の需要が高まったことから人員が必要とされたため、企業の採用意欲が高まりました。
そのため、各企業は1名でも多く採用するべく早期からの囲い込み(青田買い)が激化していきました。
1997年
企業が大学生へ早期から採用活動を実施していたことにより、学生も就職活動に専念してしまい学業が疎かになっていまいました。
こうした状況をみかねて、1997年に「倫理憲章」が策定され、内定出しを大学4年生の10月1日以降とすることが国内の採用活動における規範として定められました。
1997年~2017年
1997年に策定されたスケジュールの微修正が細かく行われ続けました。
「広報活動期間」「選考開始期間」なども規範が定められ、その時々に応じた最適な採用スケジュールが策定されていました。
2018年
経団連会長(中西氏)が新卒一括採用への問題提起を行い既存のルールの廃止を表明しました。この表明によって多くの企業が既存ルールに対する考え方を見直すきっかけとなりました。
但し、従来の倫理憲章に関しては政府が踏襲していく形をとり、現在迄至ります。
学生の就活スケジュール
就活の早期が進んでおり、株式会社学生就業支援センターのリサーチによると約8割の学生が大学3年生の7月には活動をしているというデータがあります。
つまり就活生の大半はサマーインターンシップ時期から活動をしているということが近年の就活生の動きの特徴です。
また、後ほど解説しますがあくまで上記のスケジュールは目安であり、実際は年内から選考活動を進めている学生も多くいることがあります。
企業別 新卒採用スケジュール
外資企業新卒採用スケジュール
外資系企業の新卒採用に関しては、最も採用スケジュールが早いです。
大学3年生の春ごろから応募を受け付けており、3年生の夏にはJOBと呼ばれる就業体験や選考活動が実施され、年内に内定が出る流れが一般的です。
大きく2回のタームに分かれており、夏採用と冬採用になっております。
ただし、採用人数も厳選されているため夏採用時に多くの応募があった場合は冬採用を行わないケースも多く見受けられます。
ベンチャー企業 新卒採用スケジュール
ベンチャー企業といっても、メガベンチャーやスタートアップなど多様な企業がありますので一概にいえませんが
いわゆるメガベンチャーと呼ばれる人気企業について解説致します。
多くのメガベンチャー企業は採用人数が多く、尚且つ採用ターゲットも優秀な人材を求めているため外資に次ぐ早期のタイミングから採用活動を行っています。
ベンチャー企業の多くも年内から内定出しを行っておりますが、良い人材を取るべく大学4年生の4月以降の時期にも募集を受け付けている場合があります。
日系大手企業 新卒採用スケジュール
日系大手企業の多くは経団連が定めたスケジュールに沿って採用活動を実施しています。
しかし、経団連のスケジュールとの違いは早期にインターンシップを実施している点が挙げられます。
外資やベンチャーに負けじと早期から母集団形成を行い、4月以降の選考時期に内定を出していくという長期戦を行っているのが特徴です。
中小企業 新卒採用スケジュール
中小企業は採用活動に注力をすることが難しいため、出来るだけ短期戦での採用活動を実施しています。
早期からの母集団形成を行ってしまうと入社までのつなぎ止めに工数がかかるため、基本的には日系大手企業に準ずるようなスケジュールで動いています。
新卒採用スケジュール まとめ
新卒採用スケジュールについて解説致しました。
いかがでしたでしょうか。
本内容を踏まえて、新卒採用スケジュール策定における大事なポイントを最後にお纏め致します。
1.採用したい学生の動向を把握
2.競合他社の動向を把握
3.前年度までの経験を分析
4.プロとのすり合わせ
上記4点を踏まえて新卒採用スケジュールを策定してみて下さい。
スケジュールを踏まえて新卒採用の戦略を策定される際はこちらの記事もご参考にしてみて下さい。
■【 新卒採用戦略 】市場動向や他社事例から分析した今後の新卒採用戦略
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